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三崚堂ブログ

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今年も例年の如く梅シロップを作ることにした。

一ヶ月程前から、そろそろかなと思っていたのだが近所のスーパーに梅が並ぶ気配が一向になく、そのまま今時期にまでなってしまった。
スーパーには毎週行っていたので、今年は不作で梅がとれなかったか自分の記憶違いで時期がもっと後だったかなと思ったりしていた。

そんな折り、八百屋に勤めている保育園のママ友に妻が梅の話をすると、梅を仕入れても全然売れないから仕入れるのを止めたと言っていたらしい。最近は梅を漬けたり、梅酒を作ったりしないのでしょうか。美味しいのに。

そんなママ友がスペシャルで梅を仕入れてくれ、格安で譲ってくれた。

早速、加工にとりかかる。

アルコールを使わない梅シロップは無菌が命。
元研究者魂に火がつき、出来うる限りの無菌処置をして(もちろん完全無菌は無理)漬け込んだ。


梅を水洗い

キッチンペーパーの上で軽く乾燥

フォークを使って4方向に穴を開ける(フォークの爪4本×4方向で16穴)

[以後、梅に直接手を触れない]

フォークに刺したままホワイトリカー(以下WL)に漬け、WLで表面をサッと浸したタッパーに入れる

まとめて冷凍

梅が凍った後、WLですすいだトングを用いて梅を摘み、再びWLにくぐらせ、やはりWLで表面を浸した蓋付き容器に漬け込む

梅と同量の上白糖をまんべんなく行き渡るように投入

内側をWLで浸した蓋をキッチリ閉めて、あとは果汁が染み出して来るのをひたすら待つ


基本、梅1kgに対して砂糖1kgなのだが、毎年砂糖の量が少なくなる。大体8割程度だろうか。
昨年までは氷砂糖を使っていたが今年は上白糖を使ってみた。何か違いが見られるでしょうか。

果たして美味しく出来るかな。
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図書館

専門書はとても高いので、読みたいと思ってもなかなか手を出しづらい。読みたい本が多くなると尚更である。そんな折り近所の図書館で鍼灸関連の専門書を検索してみると結構取り揃えていることがわかり、利用させていただくことにした。しかし利用し始めて3ヶ月経ち、練馬区内の区立図書館にある専門書を読破してしまった。もっと置いて~。

そこで今度は豊島区にまで手を広げてみることにした。この前の日曜日、豊島区立中央図書館へ出向き登録してきた。とってもキレイな図書館で、豊島区なだけあり「トキワ荘」コーナーが設けられていた。

豊島区を制覇したら、妻の会社のある文京区を狙いたい。

和漢三才図会

和漢三才図会は正徳二年(1712)に寺島良安が著し刊行されたとされる、全百五巻からなる当時の百科辞典のようなものである。

その巻第十一に『経絡部』、巻第十二に『支体部』が配され、これら二巻が鍼灸治療の参考となる。

『澤田流』の澤田健氏が後進に強く薦めていた著書のひとつとして知られており、参考までに私も目を通してみた。

これまで『澤田流』とされる代田文誌氏の著作を多く読んできたためか、『経絡部』を読んでみて目新しく感じるものはほとんどなかったのだが、『支体部』に面白い部分がいくつかあったので紹介する。


○旋毛(つむじ)の場所
『子・午・卯・酉の時に生まれたものは頂の正中にある。丑・未・辰・戌の時に生まれたものは右へ偏ること五、六分。寅・申・巳・亥の時に生まれたものは左へ偏るか、あるいは双旋毛。大体、胎内六ヶ月で毛髪は生じるものである。そうとすれば生まれる時も初めから定まっていることになるのだろうか。』

そんなこともないと思うが…


○眉について
『「唐書」に、「猿天綱は岑文本を見ていった。あなたの眉は目よりも長いから文章によって天下に名をあらわすでしょう」とあり、果たしてそのようになった。また現今の俗間の言い伝えでは、眉毛の中に見事な長いものがあれば、それは長寿の徴であるという。多くこれを試してみたがその通りである。また、左の眉稜骨が痒いときは恋人に逢える兆である。』

村山富市が長生きすれば真実か。
恋の始まりはもっとロマンチックであって欲しい。眉毛が痒くて始まる恋って…


○舌を噛むのは…
『人が自ら舌を齧むのは、厥逆(手足の先から内に向かって冷える症)が上に走り脈気が輩く至るからである。少陰の気が至れば舌を齧み、少陽の気が至れば頬を齧み、陽明の気が至れば唇を齧む、と。』

しょっちゅう口内炎が出来てる私は陽明の気が上がって来ているらしい。


○シャックリ
『思うに草を鼻に刺せば嚔する。嚔すればシャックリはとまる。また、口鼻の気を閉じて息をせず、すみやかにシャックリの出てくるのを受け、これを引けばたちまちとまる。大へん驚いてもとまる。これが三法である。
思うに、シャックリする人をみると叱って「汝はかに物を食べたな」といえばとまる。これは彼を大へん驚かす術である。あるいは舌を出させて、仮りに字を舌の上に書けばとまる。これは口鼻の気を閉じる術である。もし病根があってシャックリする場合は、上述の三法も効かない。柿蔕散[柿の蔕の黒焼]を白湯で飲み下せば大抵は効がある。もし煙草を吸ってシャックリをするものがあれば、急いで煎茶を飲ませればとまる。』

昔からシャックリを止める方法がいろいろあるということか。基本はやっぱり驚かすってことか?


○唾(津)の効用?
『毎日、口を漱いで歯をみがき、津で目を洗うとよい。常時、舌で拇指の甲を舐め、それで目をぬぐっていれば、永い間には翳は退いて目ははっきりしてくる。
いい伝えでは夜行のとき、唾で睫を濡らせば狐狸の災をさけられるというが、これも理由のあることであろうか。』

目と唾は相性が良いようで。
唾に関しては他に、『唾を吐くと精気を損い肺病になり皮膚が乾いちゃうから、遠くじゃなくて近くに吐けよ!っていうより吐かないのが一番なんだけどね。(意訳)」と言ってるところもある。「汚いから吐くな!」で良さそうだが。


○手
『「内経」に次のようにいう。西方は陰である。陰の精が下にあつまれば下が盛んになって上は虚となる。それで人の右手足は強いのである。東方は陽である。陽の精は上にあつまる。それで上が盛んで下は虚となる。それで人の左耳目はよく聞こえよく見えるのである。[人は南面を正とする。それで左が東となる。]』

なるほど東洋医学的な考察です。

臨床鍼灸治療学

臨床鍼灸治療学という本を読んだ。西條一止という方の著書である。

内容を大雑把に紹介すると、鍼灸は自律神経機能を調整することのできる技術であると言っている。

自律神経は自分の意思の及ばぬところで勝手に体のバランスをとっている機能。内分泌、循環、消化、吸収などその作用は多方面にわたる。その自律神経の機能を意図的に調整できるとなるとこれは大したものである。


本書に記載されているところでは、

○自律神経機能は生体が座位・立位では亢進し、臥位では抑制される。

○鍼は皮膚に浅く刺すと副交感神経機能を亢進させ、筋肉まで深く刺すと交感神経β受容体系機能を抑制させる。

○単純に筋肉が収縮(強縮)すると交感神経機能の亢進と副交感神経機能の抑制が起こるが、低周波により起こした筋収縮は単収縮なので同様な自律神経作用は起こらず、生体がそれらの作用を起こしやすい状態に持っていくにとどまる(閾値下刺激)。
そうした状態にある生体の作用方向性は、生体自身が持っている恒常性保持機能に従うか、生体の姿位に従う。

著書内ではさらに詳細に記されているがそこは割愛させていただく。興味のある方は読んでみてください。

ともあれ上記施術等を組み合わせて自律神経機能を調整しながら治療することにより、特に自律神経が関わる疾患の治療効果を高めることが出来るということである。


この著書を読んで目新しかったのは、生体は座位・立位の時に自律神経機能が高まり回復能が強まると言っていることで、寝ているより立ったり座ったりしてる方が回復能が高いというところである。
病気になれば寝てれば治ると思うのは、おそらく私だけではないと思う。
体力がなくなってしまう消耗性疾患以外は座位・立位の方が回復が早いそうだ。本当だろうか。

思えば代田文誌氏が氏の著作内に記す『澤田流』の『太極療法』では、背部の施灸は座位にて行うと書かれている。
座位では副交感神経反応が亢進するといったことを澤田流の始祖・澤田健氏が知っていたとは思えないが、結果的にはそのような効果を引き出していたと考えてみると、これもまた面白い。

また、副交感神経を高めるには交感神経をわずかに高めてやると良く反応すると言っていることも興味深く、様々な古典的治療法の持つ意味を整理する一つの視点に出来そうである。

その他、興味深かったものとして、交感神経反応(筋肉への刺鍼刺激)は反応がリバウンドするので反応を方向づけることは出来ないが、滞りや歪みをとるのには最も強力な道具となるということ。
リバウンドしないようにするには、刺鍼刺激による反応と生体リズムを同調させるか、閾値下刺激を作用させ生体の恒常性保持機能に任せればよいということなどでしょうか。(ちなみに副交感神経反応はリバウンドはしないらしい。)


いずれにせよ私にとっては治療に関するヒントがたくさん記されていた良著であった。
多少、読みにくい面もありますが、専門家の方にはお勧めしたい一冊です。

育児

先週木曜日、妻が会社のお食事会で帰宅が遅くなった。

当治療院は木曜半休(基本15時まで)なので私が保育園のお迎え、及びそれ以降を受け持った。

下の子は帰って来てから眠ってしまうよと妻が言っていたので、眠る前にご飯とお風呂を済ませてあとはゆっくり寝かせてやろうと思った。

万事順調に進みあとは寝かすだけだったのだがそこから大苦戦。
いつもとパターンが違うせいか、なかなか寝つかない。妻の真似をしてオンブしてみてもダメ。寝ないだけならまだしも、眠さからかグズリだす始末。お茶を飲ませてみたり、オモチャであやしてみたりしてもダメ。
結局、柔らかタオルを顔周りに当てて抱っこで延々ユサユサさせ、やっとのことで眠らせた…と思ったが、布団に置くとまた泣き出す。そしてまた抱っこユサユサ…繰り返し。
布団の上にクッションとタオルケットでフッカフカの寝床を足技(抱っこで手がふさがってる)でセットし、そ~っと下ろしてやったらやっとのことで寝入ってくれた。


妻は毎日こんな大変なことをしてるんだと感心した。けれども、妻は私ほどグッタリしてるようにも見えない。慣れだけで毎日こなせるわけでもないだろうし、手抜きをしてるようにも見えない。私より若いとは言え、妻に私を上回るほどの体力があるのだろうか。

私は思った。妻にはオッパイがあるじゃないか…。
オッパイがあれば少しは楽になるのではないか!

やっぱり、まだ卒乳してない子にはオッパイの威力は絶大だ。完全母乳で育ててる子に立ち向かっているオッパイレスなパパ達は、かなりの苦労をしているはずだ。

日露戦争での旅順(子供)攻略に際し、突撃を繰り返すのみでなかなか陥とせず苦心する乃木将軍(パパ)と、海軍の大砲(オッパイ)を持ってきてあっさり陥としてしまう児玉源太郎(ママ)。
乃木将軍は大砲を持たなかったから旅順を陥とせなかったのだ。

オッパイ大砲はそれほどの絶大なる飛び道具で、それを持つママ達と持たないパパ達では根本的に戦闘能力に違いがあり過ぎるのだ。そして子供達はその絶大なるオッパイに平伏してしまうのだろう。

パパ達にもあの絶大なるオッパイがあれば、もっと楽に子供の世話ができただろうに…と思わずにはいられない。
パパ達が使えるのはせいぜい補乳瓶。卒乳後にはもっと楽に活躍出来るかもしれない。


医心方

医心方は全三十巻からなる日本最古の医学全書で、丹波康頼(912-995)が984年に朝廷に献上したものである。

丹波康頼は丹波国、天田郡の出。祖先は後漢の霊帝の曾孫の阿知王と云われ、魏に追われ一旦帯方に逃れたのち、応神朝に明日香の地を賜わって一族郎党と共に来朝したとされている。

康頼の子:秀忠、孫:政忠の名医ぶりは『今昔物語』に記載されているし、かの『源氏物語』は康頼の没後に著されている。

そういう時代の人である。

ちなみに陰陽師として有名な安倍晴明は康頼より九歳下で、同時代を生きた人である。つまり、この時代は陰陽術による呪(まじな)い的な治療も鍼灸術による治療も共存して行われていたようだ。

さて、その医心方・第二巻が『鍼灸篇』となっており、これを読んでみた。

この『鍼灸篇』は康頼が後進の者達の治療や勉強に役立つようにと、明堂経のツボ649穴と諸家方のツボ11穴の合わせて660穴を、頭、顔、頤、頸、肩、手、背中、胸、腹、脇、足などの部位ごとにまとめ、鍼の刺入深度、据える灸数、主治などを説明してくれている。

現代の主治とは異なるものが多く『?』と思えるような記述も多いが、それが当時の医療だと思えば民俗学的に面白いかもしれない。

例えば、虫を飼って殺しあいをさせ、生き残ったものに呪願して憎む相手に取り憑かせるという呪咀があり、取り憑いた『蠱(コ)』というものの治療法などが記載されている。『???』である。

このような陰陽術との関わりが見てとれる内容が、当時の朝廷に献上した書物に記載されているのである。陰陽術が社会的に受け入れられていたということが窺えて非常に興味深い。

あと3年ほどで丹波康頼の生誕1100年、今年は医心方を編纂して1025年目である。1000年を経て後も読み継がれる書物を遺すとは何と凄いことか。尊敬せずにはいられない。

…そういえば、丹波哲郎も康頼の子孫だそうだが、『大霊界』や『キーハンター』では1000年後に遺ってはいないだろうなぁ。


昔の夢

前回は猪木ネタでした。何を隠そう私はその昔、大のプロレス少年でした。

中学生当時、世の中はチェッカーズ全盛。周りの女子達はほとんど「私はフミヤ」、「アタシはナオユキ」みたいな感じでそれぞれ担当(?)が決まっており、グラビアの切り抜きを透明な下敷きにはさんで見せ合いっこしていた。
私の下敷きはもちろん、表はアントニオ猪木、裏が初代タイガーマスク。
額から血を流しつつ、ディック・マードックの金髪を鷲掴みにして何か吠えている(たぶん「ダッシャー!」と言ってる)一枚が一番のお気に入りで、それを忍ばせ、ひとり悦に入ってたのを思い出す。
その頃の私はオリジナルの必殺技を持っていたのだが、のちに木村健吾が『トライアングルスコーピオン』という名で使い始めた。どこかで健吾に見られたらしい。

高校受験の模擬面接で、「尊敬する人は誰ですか?」という質問に「アントニオ猪木さんです!」と答えると、「真面目に答えなさい!落ちるぞ!」と叱られた。猪木を尊敬したら受験に失敗するのか???

プロレス熱は高校に入っても冷めず、将来、身長が180cmを越えたらプロレスラーになろうと夢見、いつか来るその日の為に格闘技を身につけるべく少林寺拳法部に入部した。部ではまともに練習もせずサンドバッグ相手にローリングソバットやフライングニールキックを打ち込み、ぶら下がっているサンドバッグをはずしてバックドロップやスープレックスの練習をした。

大学に入って身長の伸びが止まってきた。このままではジュニアヘビーか…、ジュニアヘビーなら空中殺法が必要だ!と思い立つ。私は夜な夜な近くの空き地に出向き、枯れ草を大量に集めてフカフカのマットを作り、後方宙返り(いわゆるバック宙)を練習してモノにした。

一人暮らしの部屋にはウェイトマシーンを用意し、プロテインを飲みながら、今では想像もつかないようなマッチョなボディを作り上げた。

…こんなことを大学生になってまでやっていたのだから、今考えたら呆れてしまう。

当時東京に住んでいたら本当にプロレス団体の入団テストを受けていたかも知れない。しかし札幌に住んでいた私は札付きの億劫・出無精野郎だったので、東京への一歩を踏み出すことはなかった。プロレスラーへの思いもそのくらいだったということでしょうか。

今のプロレス界は当時の勢いを全く失い、プロレスラーになっていなくて良かったなと思わせられる。しかし、もしなっていたとしたら…。
…そろそろ引退でもして、専属のトレーナーにでもなり、やっぱりせっせと鍼を打っていたのかもしれません。

舌を出す

『医心方』を読んでみた。如何せん昔(撰者・丹波康頼―在912~995)の書物なので現在では“?”と思う記述が多い。その内容については追々触れることにするが、読んでいって他愛もないところで引っかかった。

『太一』という経穴(現在では『太乙』と表記)についての説明部分。

『太一二穴
 在梁門下一寸
 刺入八分灸五壮
 同前胃府
 主狂癲疾吐舌』

最後に『吐舌』とある。注釈を読むと『舌が弛緩して口の外に長く出ているもの』とある。

この注釈を読んで思い出した。あれが吐舌か…?


1983年6月2日、東京蔵前国技館
IWGP決勝リーグ決勝戦。
アントニオ猪木 vs ハルク・ホーガン

場外戦で背後からアックス・ボンバーを食らった猪木は勢い余ってコーナーポストに額から激突し倒れる。カウントが進む中、セコンド陣にリングに押し上げられ、フラフラとリングサイドに立ち上がった猪木に二発目のアックス・ボンバーが炸裂。もんどりうって再びリング下に落ちた猪木は口から舌を出してピクリとも動かない。

「あっ、吐舌だ!」と当時の私が思うはずもなく、実際の吐舌もまたそれとは違う(常時出てしまっているものを言う)。とは言うものの、あの猪木の舌には不思議と妙な印象を受け、ダランとした出加減は吐舌っぽかった。

あの時、舌を出してリング下にのびてた猪木の『太一』に鍼を一本ちょちょいと打っていたら、初代IWGPヘビー級王者は猪木だったかもしれない。

…いやいや、演技に鍼は効きません。

GW

ゴールデンウィークも終りました。一昨年は連休中も営業したのですが、そんなに忙しくなかったので、昨年から休むことにしました。
それで今年の連休は『八景島シーパラダイス』に行って来ました。

ウチは車がないので延々と電車で向かい着いた頃にはすでにお疲れモード。それでも奮起して動物達のショーや水族館、その他諸々を観て回り、子供も楽しかったと満足してくれた模様。

家まで帰るのはしんどいねということで、昼過ぎになってから宿探し。GWの真ん中だし無理だよねと思いながら電話してみると、案の定「今日は一杯ですから!」とあっさり断られる。やっぱり無理だよと言いながら二軒目に電話してみると今度はあっさり予約がとれた。
『えっ!とれたの!?』って感じで喜ぶのと同時に、『この繁忙期のしかも当日に予約がとれる宿って逆に大丈夫か?』と一抹の不安を感じる。
宿に着き、入口にあった『本日の宿泊・歓迎○○様』と書かれたボードを見ると、その日はウチの他には一組しか宿泊していない。この連休中のしかも真っ只中で…。これはマズかったかな?と不安感は高まる。
しかし、中に入ってみると悪い感じはなく、気の良さそうなおばちゃんが出て来た。おばちゃんは子供二人にとても優しく接してくれて二人共ニコニコなついてしまった。

『ザ・民宿』的な和室に通され、そんな部屋が何気に落ち着く自分に、根っからの貧乏気質を感じる。
押し入れの上には、使い勝手が悪そうで、封印されているのではないかと思わせる不気味な戸袋があった。「あそこにはきっと河童のミイラが入ってるんだよ」と言って盛り上がる。
ある壁には水しぶきが飛び散ったかのような黒い染みがあったり、その傍らにある窓には模様が異なる刷りガラスがはめられていた。
さらに部屋の壁に貼られた注意書きには『お客さまどうしの小暴力にお気をつけ下さい。』と。

なるほど、ミステリアス感とデンジャラス感を売りにしてる宿なのね。

結果的には安くて、昭和な感じで、布団もセルフサービスだけど余計な干渉もなく気軽に泊まってこれる良い宿でした。

帰りの日の朝、数日前に頭手足のない遺体が上がったという海岸で、妻と娘がはしゃぎまわっていた。雨なのに…。

なにはともあれ、子供が喜んでくれるGWを過ごせて良かったなと思う私でした。

春の息吹

春になり、治療院の植物達が一斉に成長し始めました。みんな春を感じ始めたんですね。
治療院は北向きで室内とはいえ冬は冷え込むので、植物達の状態が気になっていました。
冬の間まったく伸長しなかったサボテン(札には『大観音』って書いてるが、これが名前か?)なんかはもうダメかなとも思ったりしたのですが、春を迎え尖端が青々と伸長し始め、元気な姿を見せ始めてくれました。
コーヒーの木やサンセベリアも新芽を出してますし、カンノンチクやシュロチクも活発に活動し始めた模様です。
頂き物のエニシダはウチに来た当初から葉をパラパラと落とし始めていましたが、春になり土を入れ替えてあげると落ち葉は止まり、新芽を出し始めました。
不思議なのはベンジャミンで、実を沢山付け始めました。ベンジャミンて実を付ける植物だったんですね。
よく、いきものは自分の命が尽きる前に子孫を沢山残そうとするそうですが、まさかウチのベンジャミンも逝こうとしてる訳じゃないよね。

植物達がこれだけの変化を見せているのだから、人間の体も春バージョンに変化しているはずです。
みなさん、季節の変化・体の変化に充分気をつけ、うまく適応していきましょう。

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男性
職業:
鍼灸師
自己紹介:
2007年3月、満を持して治療院を開業しました。

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