三崚堂ブログ
- 鍼灸・カイロプラクティック 三崚堂治療院 院長のブログ
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膝痛
最近、テレビショッピングやスポ新下段の広告欄が気になっている。『飲むと階段の登り降りが楽になる』というフレーズのサプリメントが気になる。実は最近両膝に痛みが走り、歩くだけでも痛んできた。おじいちゃんおばあちゃんはこういう気持ちでテレビショッピングするんだなと思ったりする。体のどこかに不調を来しているとやっぱり欲しくなるものだ。それらが確かに効くとは限らないのだが。
それはさておき膝の痛み。原因は朝のジョギングに間違いない。妻に相談すると、「自分で治せば良いんじゃない?」あるいは「走るの止めたら?」である。どちらも的確な指摘である。秋のリベンジを誓った今、走るのを止めるわけにはいかない。…となると自分で治すより他はないわけだ。『膝の痛みは長引く』、『太股の筋肉を鍛えると良い』と患者さんに言ってきた自分の言葉を思い出す。
神様が格好の実験台を与えてくれたと前向きに考えて、自分の膝を治療してみようと思う。自分で自分に打つ鍼はちょっとだけ怖いんだけど…。
それはさておき膝の痛み。原因は朝のジョギングに間違いない。妻に相談すると、「自分で治せば良いんじゃない?」あるいは「走るの止めたら?」である。どちらも的確な指摘である。秋のリベンジを誓った今、走るのを止めるわけにはいかない。…となると自分で治すより他はないわけだ。『膝の痛みは長引く』、『太股の筋肉を鍛えると良い』と患者さんに言ってきた自分の言葉を思い出す。
神様が格好の実験台を与えてくれたと前向きに考えて、自分の膝を治療してみようと思う。自分で自分に打つ鍼はちょっとだけ怖いんだけど…。
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絵画
当院には3枚の絵が飾られています。来院した患者さんの関心を引き、みなさん様々な感想を聞かせてくれます。春に紅葉の山林の絵を飾っていた時だけは『季節に合わせて飾れば良いのに』という指摘を受けましたが、みな肯定的な感想でありがたく思います。
ある患者さんがこれら3枚の絵を観ながら「これを描いてるヤコブさんて云う人は有名な人なの?」と聞いてきました。『ヤコブ???って誰だ???』と思いましたが、なるほど、絵の隅っこに書いてるサインを読んだらしい。正式には『yoko.u』と書いているのですが『yakov.』と読んでしまったんですね。ヤコブっていう聖書に出て来るくらい昔の外国の方の作品ならまた違った趣きがあるのかも知れませんが、これらの作品は最近ブレイクしそうでしていない『ヨーコ・ウエノ』氏の作品です。他所ではほとんど手に入らない貴重な代物です。きっと今年はブレイクするでしょう。
ある患者さんがこれら3枚の絵を観ながら「これを描いてるヤコブさんて云う人は有名な人なの?」と聞いてきました。『ヤコブ???って誰だ???』と思いましたが、なるほど、絵の隅っこに書いてるサインを読んだらしい。正式には『yoko.u』と書いているのですが『yakov.』と読んでしまったんですね。ヤコブっていう聖書に出て来るくらい昔の外国の方の作品ならまた違った趣きがあるのかも知れませんが、これらの作品は最近ブレイクしそうでしていない『ヨーコ・ウエノ』氏の作品です。他所ではほとんど手に入らない貴重な代物です。きっと今年はブレイクするでしょう。
2009年
明けましておめでとうございます。
今年もちょっとずつブログを更新していこうと思っています。ごゆるりとお付き合い下さいませ。
さて、この仕事を始めてからずっとのことなのですが、多くの患者さんに「運動しましょうね」と言ってきました。普段使わない筋肉を動かして血液循環を良くしたり、筋肉の代謝をたかめたり、内臓を刺激して鍛えたり等々良いことづくめですよと。しかしながら「…と言ってる私は何もしてないんですけどね」というオチを付けざるを得ない有り様でした。そう、昨年までは。
今年こそはと一念発起し早朝ジョギングに取り組むことにしました。元旦から行くぞ!っと思いつつも、大晦日の深酒と夜更かしが祟り早速挫折…と思ったのですが、ふと妙案。日曜・祝日は無理せずお休みということにし、2日から開始しました。これにより年明けから掲げたノルマをこなしてることにしました。強引ですが…。
本当の事を言うと、患者さんに模範を示すためだけにジョギングを始めたわけではありません。むしろそれは後付けの理由。本当の理由は昨年秋の運動会での悪夢の払拭、そしてリベンジのためです。今年こそはディープインパクトの如く駆け抜けるつもりです。とりあえずは今年の秋の運動会を目標に走り続けたいと思いますっ!!
今年もちょっとずつブログを更新していこうと思っています。ごゆるりとお付き合い下さいませ。
さて、この仕事を始めてからずっとのことなのですが、多くの患者さんに「運動しましょうね」と言ってきました。普段使わない筋肉を動かして血液循環を良くしたり、筋肉の代謝をたかめたり、内臓を刺激して鍛えたり等々良いことづくめですよと。しかしながら「…と言ってる私は何もしてないんですけどね」というオチを付けざるを得ない有り様でした。そう、昨年までは。
今年こそはと一念発起し早朝ジョギングに取り組むことにしました。元旦から行くぞ!っと思いつつも、大晦日の深酒と夜更かしが祟り早速挫折…と思ったのですが、ふと妙案。日曜・祝日は無理せずお休みということにし、2日から開始しました。これにより年明けから掲げたノルマをこなしてることにしました。強引ですが…。
本当の事を言うと、患者さんに模範を示すためだけにジョギングを始めたわけではありません。むしろそれは後付けの理由。本当の理由は昨年秋の運動会での悪夢の払拭、そしてリベンジのためです。今年こそはディープインパクトの如く駆け抜けるつもりです。とりあえずは今年の秋の運動会を目標に走り続けたいと思いますっ!!
よいお年を
さて2008年も残り僅かとなりました。あ~っという間に一年が過ぎてしまいました。今年も治療家としてまた少し成長できたと自負しております。それでもまだまだまだまだですけど。一年毎に成長し続けていければいいなと思ってます。こういう向上心を持ち続けながら仕事が出来るところがこの職業の素晴らしいところなんだと思います。
ブログ御愛読の皆様(…っているのか?)、お付き合いいただきましてありがとうございました。来年も変わらぬ御愛顧よろしくお願いします。
なお、当治療院、年内は31日の15時まで、年始は5日から営業いたします。9~12日は北海道旅行(といってもただの帰省)に行ってきますのでお休みになります。
皆様、今年も一年間お世話になりました。'09年もよろしくお願いいたします。
ブログ御愛読の皆様(…っているのか?)、お付き合いいただきましてありがとうございました。来年も変わらぬ御愛顧よろしくお願いします。
なお、当治療院、年内は31日の15時まで、年始は5日から営業いたします。9~12日は北海道旅行(といってもただの帰省)に行ってきますのでお休みになります。
皆様、今年も一年間お世話になりました。'09年もよろしくお願いいたします。
感謝と笑顔
私が初めてカイロプラクティックの治療を受けたのは、ちょうど20歳の頃。当時住んでいた街の大きなスーパーの駐車場に面して、ささやかに看板を出していた治療院。普通のアパートの小さな一室で灯油ストーブを焚いており(冬だったんだなぁ…)、腰を痛めていたとはいえ何となくドキドキ・ワクワクしたのを覚えている。
治療はというと、いたってシンプル。頭・手・腕・足・脚をイスに座りながらモミモミ。背中に低周波。最後に腰をボキッと矯正。おじさん先生だっただけにそんなスタイルになったのだろう。あの先生、肉体的には楽してたなと今は思う。
その治療院は、なんと姓名判断の看板も出していた。名前も観てもらった覚えがある。確か『日本八十一研究会』とか何とか言う流派で一子相伝だと言って誇らしげだった。当時大学生だった私は、将来の職業について質問した。「こういう仕事(カイロプラクティック)ってどうなんですか?」先生は「厳しいからあんまりお勧めしないよ」と言っていた。
先生の言っていた『厳しいから』とは何についての言葉だったのだろうか。肉体的になのか経済的になのか、あるいはまた違う何かについてなのか、今となっては知る由もない。
今や私は『お勧めしない』と言われた職業についている。確かに肉体的にも経済的にも厳しさはあるかもしれない。しかし治療後に「楽になった~」と言う患者さんの言葉と笑顔に触れると肉体的厳しさは吹っ飛んでいく。『厳しいから』という思いが優っているということは感謝の言葉と笑顔を引き出せていないのか、あるいは私とは違ってそれらに厳しさを超えるほどの価値を置いていないのだろう。座ってモミモミで済ませているところをみるとそれとわかる。感謝の言葉と笑顔を引き出すためには座ってモミモミじゃ無理だから。
経済的厳しさに関しては、厳しさを吹っ飛ばした経験がございませんのでコメントは控えさせていただきます。
治療はというと、いたってシンプル。頭・手・腕・足・脚をイスに座りながらモミモミ。背中に低周波。最後に腰をボキッと矯正。おじさん先生だっただけにそんなスタイルになったのだろう。あの先生、肉体的には楽してたなと今は思う。
その治療院は、なんと姓名判断の看板も出していた。名前も観てもらった覚えがある。確か『日本八十一研究会』とか何とか言う流派で一子相伝だと言って誇らしげだった。当時大学生だった私は、将来の職業について質問した。「こういう仕事(カイロプラクティック)ってどうなんですか?」先生は「厳しいからあんまりお勧めしないよ」と言っていた。
先生の言っていた『厳しいから』とは何についての言葉だったのだろうか。肉体的になのか経済的になのか、あるいはまた違う何かについてなのか、今となっては知る由もない。
今や私は『お勧めしない』と言われた職業についている。確かに肉体的にも経済的にも厳しさはあるかもしれない。しかし治療後に「楽になった~」と言う患者さんの言葉と笑顔に触れると肉体的厳しさは吹っ飛んでいく。『厳しいから』という思いが優っているということは感謝の言葉と笑顔を引き出せていないのか、あるいは私とは違ってそれらに厳しさを超えるほどの価値を置いていないのだろう。座ってモミモミで済ませているところをみるとそれとわかる。感謝の言葉と笑顔を引き出すためには座ってモミモミじゃ無理だから。
経済的厳しさに関しては、厳しさを吹っ飛ばした経験がございませんのでコメントは控えさせていただきます。
早起き
ウチの下の子(男子4ヶ月半:トップページの子)は朝の目覚めが早い。明るくなると同時に目を覚ますようだ。目覚めると判読不能の独り言を発し、時間と共にその声量が上がってくる。その声がうるさくて上の子(女子4歳)も私も目が覚めてしまう。何とかならないものかと思い黄色い耳栓を買ってみた。しかし彼の発する高周波な声は耳栓の防音能力をあっさりと突破し鼓膜に到達する。あまり意味がないなと思ったのだが、うるさくて眠れずにグズグズしていた娘の耳に入れてみたところグズリがピタッと治まった。娘には多少なりとも効果があるのだろうか。
私としては、娘の眠りを助けてあげたつもりだったのだが、娘は起床後、『だぁ~れ!、○○(娘の名前)の耳に黄色いヤツ突っ込んだの(`ε´)!!』と怒り心頭。そのお陰で眠れたとは思っていないのだろうか。
しかし今朝。彼の独り言がそろそろ佳境に入ろうかという時、娘がノソノソ寄って来て私の耳元で囁いた。『パパァ、黄色いヤツ入れてくんない?』
やっぱり効果はあるらしい。そして黄色いヤツの使い途もわかっていたようだ。
私としては、娘の眠りを助けてあげたつもりだったのだが、娘は起床後、『だぁ~れ!、○○(娘の名前)の耳に黄色いヤツ突っ込んだの(`ε´)!!』と怒り心頭。そのお陰で眠れたとは思っていないのだろうか。
しかし今朝。彼の独り言がそろそろ佳境に入ろうかという時、娘がノソノソ寄って来て私の耳元で囁いた。『パパァ、黄色いヤツ入れてくんない?』
やっぱり効果はあるらしい。そして黄色いヤツの使い途もわかっていたようだ。
鍼灸師でも凄い人はスゴい
不妊について昭和初期の頃の文献を調べていると、面白い文章を見つけた。
西野忠次郎博士の『内科領域に於ける発熱と微熱』という論文中の文章である。
『婦人殊に若い婦人に於て月経前数日乃至十数日に至り微熱を発し、月経来潮と共に下熱する場合は中々多い。時には月経の済むまで続く場合があり、或は月経期間丈存する場合もある。又妊娠すると暫くの期間微熱を発する婦人も中々少くない。』
今では生理周期において、排卵から月経までの高体温期とその次に来る排卵までの低体温期があるということは広く知られるところであるが、そういった生理周期と体温変化についてまだよく知られていなかった頃の論文のようである。そしてその微熱の原因を以下のように考察している。
『以上ニ者に於ては何れも潜伏結核に原因を帰して居る向きも多い様であるが、少くも其内の或部分は慢性の膀胱腎ウ炎とか、子宮附属器の炎症などが熱源となって居る場合もあり得ると思ふ。』
つまり高体温期の微熱は、体内に潜伏している結核菌の仕業かあるいは慢性の膀胱腎ウ炎、子宮附属器炎に起因する場合が多いとしているのである。今となってはあり得ない考察ではあるが、それだけ結核患者も多く、その扱いに苦慮していたのであろう。
また、
『其他、月経、妊娠時期には生殖腺の異常と同時に甲状腺又は脳下垂体等の機能変調も想像し得べく、従って是に関連して交感神経緊張が高まり、其結果微熱を発するに到るならんとも考へ得る。何れにしても月経及妊娠時の微熱を全部潜伏結核の為めと断ずる事は早計であると思ふ。』
それ以外にも、生殖腺の異常、甲状腺又は脳下垂体等の機能変調、それらによる交感神経緊張も微熱を発する要因になると言っている。
この部分に関しては、ホルモンバランスの変化がそうさせていると言えなくもなく、いい線を行っている。
この論文は、月経前の微熱が潜伏結核によるものが多いと云われていた当時に於て、そればかりとは限らないのではないかという主張のものである。この論文を引用した著者も自らの臨床経験から、月経前の微熱と潜伏結核との関係に疑問を持っていたところ、上記論文を見い出し意を強くしたと述べている。今になってみれば、著者の臨床経験からの知見が正しかったことになる。医者ではなく市井の一鍼灸師の臨床に因るところなのがスゴいと思うのである。
周りの風説に流されず、自らの臨床経験を重視し信じる著者の姿勢に敬意を表したいと思う。
西野忠次郎博士の『内科領域に於ける発熱と微熱』という論文中の文章である。
『婦人殊に若い婦人に於て月経前数日乃至十数日に至り微熱を発し、月経来潮と共に下熱する場合は中々多い。時には月経の済むまで続く場合があり、或は月経期間丈存する場合もある。又妊娠すると暫くの期間微熱を発する婦人も中々少くない。』
今では生理周期において、排卵から月経までの高体温期とその次に来る排卵までの低体温期があるということは広く知られるところであるが、そういった生理周期と体温変化についてまだよく知られていなかった頃の論文のようである。そしてその微熱の原因を以下のように考察している。
『以上ニ者に於ては何れも潜伏結核に原因を帰して居る向きも多い様であるが、少くも其内の或部分は慢性の膀胱腎ウ炎とか、子宮附属器の炎症などが熱源となって居る場合もあり得ると思ふ。』
つまり高体温期の微熱は、体内に潜伏している結核菌の仕業かあるいは慢性の膀胱腎ウ炎、子宮附属器炎に起因する場合が多いとしているのである。今となってはあり得ない考察ではあるが、それだけ結核患者も多く、その扱いに苦慮していたのであろう。
また、
『其他、月経、妊娠時期には生殖腺の異常と同時に甲状腺又は脳下垂体等の機能変調も想像し得べく、従って是に関連して交感神経緊張が高まり、其結果微熱を発するに到るならんとも考へ得る。何れにしても月経及妊娠時の微熱を全部潜伏結核の為めと断ずる事は早計であると思ふ。』
それ以外にも、生殖腺の異常、甲状腺又は脳下垂体等の機能変調、それらによる交感神経緊張も微熱を発する要因になると言っている。
この部分に関しては、ホルモンバランスの変化がそうさせていると言えなくもなく、いい線を行っている。
この論文は、月経前の微熱が潜伏結核によるものが多いと云われていた当時に於て、そればかりとは限らないのではないかという主張のものである。この論文を引用した著者も自らの臨床経験から、月経前の微熱と潜伏結核との関係に疑問を持っていたところ、上記論文を見い出し意を強くしたと述べている。今になってみれば、著者の臨床経験からの知見が正しかったことになる。医者ではなく市井の一鍼灸師の臨床に因るところなのがスゴいと思うのである。
周りの風説に流されず、自らの臨床経験を重視し信じる著者の姿勢に敬意を表したいと思う。
プロならば
先々週の土曜日のはなし。
その週の木曜日に妻と子供達が実家へ帰省。週末は妻には悪いがノンビリ羽を伸ばすことにし、家でココロ行くまで飲むことにした。
家には飲みかけのジンロがあり、季節外れだがグレープフルーツとソーダ水を買ってチュウハイでいこうと決めた。
都合の良いことに、当院の隣には果物屋さんがある。これまで果物を買う機会もなかったので、店員の顔は知ってるものの話をしたことはない。どんな品物を扱っているのかもわからないが、果物専門店なので大丈夫だろう。
店のおじさんにグレープフルーツがあるか尋ねると、一瞬動きが止まるも3個入りと5個入りの袋を出してくれ、3個入りのを一つ購入した。ちょっとお話でもして仲良くなろうかと思ったが、会計を済ませたおじさんはソソクサと奥へ行ってしまった。まぁ、それはそれで良しとする。今夜は楽しい一人飲み会だから。
グレープフルーツをぶら下げて、近くのスーパーで好みの惣菜を数点購入し準備は整う。一番の酒のサカナである日本シリーズ第6戦も佳境に入りつつあった。急いでチュウハイ作りにとりかかる。グレープフルーツに包丁を入れ二つに割って驚いた。
グレープフルーツの真ん中付近にはいくつか種があるのは承知の事実だが、その種から芽と根がニョロニョロと伸び、すでに果皮にまで達していた。肝心の果汁は種に吸われたわけではないだろうがスッカスカである。3個共。それでもチュウハイの為に必死に絞ってみたものの、青臭い種のような味がする苦い果汁が僅かにとれただけだった。盛り上がってた気分もすっかり覚め、青臭く苦いチュウハイをすすりながら、沈んだ一人飲み会を行なったのでした。
思い返せば果物屋さんの一瞬戸惑ったような動き、売った後のヨソヨソしさなど、うがった見方をすれば怪しかったかなとも思う。気付いていたのかと。しかし、あんな品物を売ってはいけないと思うし、仮に気付いてなかったとしてもあんな代物だと見抜けないようでは果物専門店としては失格だと思う。いわゆる果物のプロなんですから。
プロとしての自覚と責任。我が身にも置き換えられるところである。良い勉強をさせてもらったと、隣の反面教師に感謝しなければならないと思う。楽しみにしていた一時分を授業料として。
その週の木曜日に妻と子供達が実家へ帰省。週末は妻には悪いがノンビリ羽を伸ばすことにし、家でココロ行くまで飲むことにした。
家には飲みかけのジンロがあり、季節外れだがグレープフルーツとソーダ水を買ってチュウハイでいこうと決めた。
都合の良いことに、当院の隣には果物屋さんがある。これまで果物を買う機会もなかったので、店員の顔は知ってるものの話をしたことはない。どんな品物を扱っているのかもわからないが、果物専門店なので大丈夫だろう。
店のおじさんにグレープフルーツがあるか尋ねると、一瞬動きが止まるも3個入りと5個入りの袋を出してくれ、3個入りのを一つ購入した。ちょっとお話でもして仲良くなろうかと思ったが、会計を済ませたおじさんはソソクサと奥へ行ってしまった。まぁ、それはそれで良しとする。今夜は楽しい一人飲み会だから。
グレープフルーツをぶら下げて、近くのスーパーで好みの惣菜を数点購入し準備は整う。一番の酒のサカナである日本シリーズ第6戦も佳境に入りつつあった。急いでチュウハイ作りにとりかかる。グレープフルーツに包丁を入れ二つに割って驚いた。
グレープフルーツの真ん中付近にはいくつか種があるのは承知の事実だが、その種から芽と根がニョロニョロと伸び、すでに果皮にまで達していた。肝心の果汁は種に吸われたわけではないだろうがスッカスカである。3個共。それでもチュウハイの為に必死に絞ってみたものの、青臭い種のような味がする苦い果汁が僅かにとれただけだった。盛り上がってた気分もすっかり覚め、青臭く苦いチュウハイをすすりながら、沈んだ一人飲み会を行なったのでした。
思い返せば果物屋さんの一瞬戸惑ったような動き、売った後のヨソヨソしさなど、うがった見方をすれば怪しかったかなとも思う。気付いていたのかと。しかし、あんな品物を売ってはいけないと思うし、仮に気付いてなかったとしてもあんな代物だと見抜けないようでは果物専門店としては失格だと思う。いわゆる果物のプロなんですから。
プロとしての自覚と責任。我が身にも置き換えられるところである。良い勉強をさせてもらったと、隣の反面教師に感謝しなければならないと思う。楽しみにしていた一時分を授業料として。
浄化
あるセミナーに参加したところ、とある先生に以下のようなことを言われた。
『こういう業種の店には体の調子の悪い人が集まるから、店に悪い気=邪気が溜まってしまう。まめに浄化した方がよい』と。
どうやって浄化するのか尋ねると、いろんな方法があるのだが、簡単なところでホワイトセージを使えばよいとのことだった。
このホワイトセージというものは、昔、インディアンが儀式を行う際、場を清めるために用いたものらしく、乾燥させたその名の植物を燃やして出て来た煙で浄化するとのことらしい。
先生曰く、邪気があればあるだけ煙が出てくる、邪気が滞っている場所に向かって煙が流れて行く、浄化が済めば煙は自然に収まるということらしい。
それではということでそのホワイトセージを一つ譲ってもらい、当院を浄化してみることにした。
するとビックリ!出るわ出るわ!咳き込むほどモクモクと煙が出てきた。邪気があればあるだけ煙が出るということは、どんだけ邪気があるんだ!と言いたくなる。邪気がいる方に流れると言っていたが、もう流れる方向などわからないくらい充満している。そんなに邪気だらけなのか?と疑いを持ちながら火が消えるのを待つ。その後、先生の言葉通り、火は自然に鎮火した。
邪気が浄化されたのか否か、そもそも邪気が本当にあったのか否か判断のつかない状況であったが、とりあえずあのモクモクの煙が消えてくれたことにホッとした次第である。
邪気のせいなのかわからないがこんなこともある。患者さんの調子の悪い箇所と同じ箇所が痛むのである。いわゆる『もらってしまう』というやつで、同先生曰く、『そういう状態になるのはプロとしては失格』なのだそうだ。そのうち自分で自分を浄化する方法も教えてくれるということで、今度は一体どんな技(?)が出てくるのだろうか。ある意味、楽しみである。
『こういう業種の店には体の調子の悪い人が集まるから、店に悪い気=邪気が溜まってしまう。まめに浄化した方がよい』と。
どうやって浄化するのか尋ねると、いろんな方法があるのだが、簡単なところでホワイトセージを使えばよいとのことだった。
このホワイトセージというものは、昔、インディアンが儀式を行う際、場を清めるために用いたものらしく、乾燥させたその名の植物を燃やして出て来た煙で浄化するとのことらしい。
先生曰く、邪気があればあるだけ煙が出てくる、邪気が滞っている場所に向かって煙が流れて行く、浄化が済めば煙は自然に収まるということらしい。
それではということでそのホワイトセージを一つ譲ってもらい、当院を浄化してみることにした。
するとビックリ!出るわ出るわ!咳き込むほどモクモクと煙が出てきた。邪気があればあるだけ煙が出るということは、どんだけ邪気があるんだ!と言いたくなる。邪気がいる方に流れると言っていたが、もう流れる方向などわからないくらい充満している。そんなに邪気だらけなのか?と疑いを持ちながら火が消えるのを待つ。その後、先生の言葉通り、火は自然に鎮火した。
邪気が浄化されたのか否か、そもそも邪気が本当にあったのか否か判断のつかない状況であったが、とりあえずあのモクモクの煙が消えてくれたことにホッとした次第である。
邪気のせいなのかわからないがこんなこともある。患者さんの調子の悪い箇所と同じ箇所が痛むのである。いわゆる『もらってしまう』というやつで、同先生曰く、『そういう状態になるのはプロとしては失格』なのだそうだ。そのうち自分で自分を浄化する方法も教えてくれるということで、今度は一体どんな技(?)が出てくるのだろうか。ある意味、楽しみである。
絶版本
鍼灸関連の書物が数知れず存在するなかで、私が興味を持ち、治療の参考にさせてもらっている著者のひとりに代田文誌先生がいる。多くの著作を世に輩出しているが絶版物もかなりあるようだ。
先日ヤフーのオークションを眺めていると代田先生の絶版本のひとつで、私がかねてから一度は拝読したいと思い続けていた著作が出品されていた。以前にも一度出品されていたことがあったが、高値がついて手が出なく口惜しい思いをした経験がある。今回は競合者がいたにも関わらず、ほとんど競り合わずに、しかも前回よりも安値で落札できた。
私にとっては歴史的な一日になった。
妻は『それでも高値に代わりないから、コピーしてまた売っちゃえば?』などと言っていたが、なんのなんの、家宝ならぬ院宝として一生持ち続けていくと思う。
先日ヤフーのオークションを眺めていると代田先生の絶版本のひとつで、私がかねてから一度は拝読したいと思い続けていた著作が出品されていた。以前にも一度出品されていたことがあったが、高値がついて手が出なく口惜しい思いをした経験がある。今回は競合者がいたにも関わらず、ほとんど競り合わずに、しかも前回よりも安値で落札できた。
私にとっては歴史的な一日になった。
妻は『それでも高値に代わりないから、コピーしてまた売っちゃえば?』などと言っていたが、なんのなんの、家宝ならぬ院宝として一生持ち続けていくと思う。