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三崚堂ブログ

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感謝と笑顔

私が初めてカイロプラクティックの治療を受けたのは、ちょうど20歳の頃。当時住んでいた街の大きなスーパーの駐車場に面して、ささやかに看板を出していた治療院。普通のアパートの小さな一室で灯油ストーブを焚いており(冬だったんだなぁ…)、腰を痛めていたとはいえ何となくドキドキ・ワクワクしたのを覚えている。
治療はというと、いたってシンプル。頭・手・腕・足・脚をイスに座りながらモミモミ。背中に低周波。最後に腰をボキッと矯正。おじさん先生だっただけにそんなスタイルになったのだろう。あの先生、肉体的には楽してたなと今は思う。
その治療院は、なんと姓名判断の看板も出していた。名前も観てもらった覚えがある。確か『日本八十一研究会』とか何とか言う流派で一子相伝だと言って誇らしげだった。当時大学生だった私は、将来の職業について質問した。「こういう仕事(カイロプラクティック)ってどうなんですか?」先生は「厳しいからあんまりお勧めしないよ」と言っていた。
先生の言っていた『厳しいから』とは何についての言葉だったのだろうか。肉体的になのか経済的になのか、あるいはまた違う何かについてなのか、今となっては知る由もない。
今や私は『お勧めしない』と言われた職業についている。確かに肉体的にも経済的にも厳しさはあるかもしれない。しかし治療後に「楽になった~」と言う患者さんの言葉と笑顔に触れると肉体的厳しさは吹っ飛んでいく。『厳しいから』という思いが優っているということは感謝の言葉と笑顔を引き出せていないのか、あるいは私とは違ってそれらに厳しさを超えるほどの価値を置いていないのだろう。座ってモミモミで済ませているところをみるとそれとわかる。感謝の言葉と笑顔を引き出すためには座ってモミモミじゃ無理だから。
経済的厳しさに関しては、厳しさを吹っ飛ばした経験がございませんのでコメントは控えさせていただきます。
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2007年3月、満を持して治療院を開業しました。

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