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三崚堂ブログ

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プロならば

先々週の土曜日のはなし。
その週の木曜日に妻と子供達が実家へ帰省。週末は妻には悪いがノンビリ羽を伸ばすことにし、家でココロ行くまで飲むことにした。
家には飲みかけのジンロがあり、季節外れだがグレープフルーツとソーダ水を買ってチュウハイでいこうと決めた。
都合の良いことに、当院の隣には果物屋さんがある。これまで果物を買う機会もなかったので、店員の顔は知ってるものの話をしたことはない。どんな品物を扱っているのかもわからないが、果物専門店なので大丈夫だろう。
店のおじさんにグレープフルーツがあるか尋ねると、一瞬動きが止まるも3個入りと5個入りの袋を出してくれ、3個入りのを一つ購入した。ちょっとお話でもして仲良くなろうかと思ったが、会計を済ませたおじさんはソソクサと奥へ行ってしまった。まぁ、それはそれで良しとする。今夜は楽しい一人飲み会だから。
グレープフルーツをぶら下げて、近くのスーパーで好みの惣菜を数点購入し準備は整う。一番の酒のサカナである日本シリーズ第6戦も佳境に入りつつあった。急いでチュウハイ作りにとりかかる。グレープフルーツに包丁を入れ二つに割って驚いた。
グレープフルーツの真ん中付近にはいくつか種があるのは承知の事実だが、その種から芽と根がニョロニョロと伸び、すでに果皮にまで達していた。肝心の果汁は種に吸われたわけではないだろうがスッカスカである。3個共。それでもチュウハイの為に必死に絞ってみたものの、青臭い種のような味がする苦い果汁が僅かにとれただけだった。盛り上がってた気分もすっかり覚め、青臭く苦いチュウハイをすすりながら、沈んだ一人飲み会を行なったのでした。
思い返せば果物屋さんの一瞬戸惑ったような動き、売った後のヨソヨソしさなど、うがった見方をすれば怪しかったかなとも思う。気付いていたのかと。しかし、あんな品物を売ってはいけないと思うし、仮に気付いてなかったとしてもあんな代物だと見抜けないようでは果物専門店としては失格だと思う。いわゆる果物のプロなんですから。
プロとしての自覚と責任。我が身にも置き換えられるところである。良い勉強をさせてもらったと、隣の反面教師に感謝しなければならないと思う。楽しみにしていた一時分を授業料として。

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2007年3月、満を持して治療院を開業しました。

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