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三崚堂ブログ

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[図でわかる]中医針灸治療のプロセス

…という本を読んだ。監訳:原昭二氏、訳:和辻直・斉藤宗則両氏、東洋学術出版社から刊行されている。

本書は『実用針灸治療表解』(朱江・劉雲堤・宋キ編、中医古籍出版社刊)の訳本ということらしい。

さまざまな病気に対して中医学的な視点から病症を分類し、病因病機、弁証、主症、兼症、舌脈診、治則、配穴、施術法まで記しており、加えて耳穴、皮膚針、電気針、頭針、火針、灸法、刺絡などの見解も加えている。

内容が臨床的で、チャート形式でわかりやすく書かれてるが、中医学自体が漠然とした感覚的なもの(と私は思う)なだけに実際に応用するとなるとスムースには進まない。

監訳者が序文にて記すように「東洋医学本来の鍼灸治療」の「導入書」としての利用が適しているのではないだろうか。

各病症についての配穴については、ツボの数は少ないにも関わらず特効穴でもない。おそらく挙げられているツボのみを使っても効果を得られるかどうかは疑問と思われる。

逆に巻末の付録②:針灸穴位主治分類に挙げられているツボについては、「考えられるものは全て挙げときました!」的に数多く羅列してあり実用的ではない。その中から取捨選択せよということなのだろう。

そんな中でも『穴名注釈』には本文中で取り上げた奇穴など正穴以外のツボについて、取穴部位まで説明してくれているのは非常に有難い。


本書をステップとして、更に中医学の勉強を進めてみようと思う。
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2007年3月、満を持して治療院を開業しました。

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