三崚堂ブログ
- 鍼灸・カイロプラクティック 三崚堂治療院 院長のブログ
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太極治療
8/29のブログで澤田流の太極治療について勝手な所見を述べてしまったが、先日あらためて文献を読んでいるとしっかりとした記述が記載されていたので引用させていただこうと思う。唸らされます。
『原気には二種類ある。先天の原気と後天の原気である。先天の原気とは人間が生まれながらにして持っている処の精気で、生きる力がこれである。五臓六腑とその他の諸臓器と、実に何とも名状すべからざる程の微妙不可思議な作用をもって相連関し、生命をして活発にその作用を営ましめる処の力、即ち人々の生まれながらの体に内具する力であるから之を先天の原気という。だが、この先天の原気も後天の原気の力をまたずしてはその力を発揮することが出来ない。心肺を通して入り来る天地間の精気と消化器を通して入り来る天地間の精気が後天の原気である。この後天の原気を人間の体に取り入れるところを三焦というのである。
一、天地間の精気(酸素)は心肺を通して人間の体に取り入れられる。これを宗気という。上焦の作用である。
二、天地間の精気(蛋白質、含水炭素等)は、消化器(就中、胃、十二指腸、膵臓、脾臓、肝臓)を通して、人間の体に取り入れられる。これを営気という。中焦の作用である。
三、天地間の精気(脂肪)は小腸の乳ビ管を通して人間の体に取り入れられる。これを衛気という。下焦の作用である。
この三つの働きに「三焦なる尊号」が与えられている。三焦こそは実に先天の原気を運転活動せしむる「原気の別使」であり、宗、営、衛の三気を取り入れるの門である。
この三気は五臓六腑をはじめ全身の機能の原動力となる。焦は熱である。三焦とは実に人体に於ける三つの熱源の謂である。三つのエネルギー発生源を三焦という。天地間の精気即ちエネルギーが、この三焦を通して人間の体内に入り先天の原気即ち生くる力と相まって、ここに人間の生命活動を生み出しているのである。而して、原気とは、この先天後天のニ原気の総称である。
この原気こそが、人間を生かすの力でありまた病を治す力である。薬や治療はこの力の補助調節をなすに過ぎない。真の治療は、それ故に、この原気を充たしめて、いよいよその力を大ならしめるものでなくてはならぬ。(太極治療とはこれをいう。)生命の力が旺盛となれば、病気など癒そうと思わなくてもひとりでに癒えてゆくものである。故に、徒に病気をのみ癒さんとつとむるの愚をやめて、先ず三焦の調節をはかるべきである。』
長くなりましたが、東洋医学の根幹と言ってもよい知見だと思われる。素晴らしい。
『原気には二種類ある。先天の原気と後天の原気である。先天の原気とは人間が生まれながらにして持っている処の精気で、生きる力がこれである。五臓六腑とその他の諸臓器と、実に何とも名状すべからざる程の微妙不可思議な作用をもって相連関し、生命をして活発にその作用を営ましめる処の力、即ち人々の生まれながらの体に内具する力であるから之を先天の原気という。だが、この先天の原気も後天の原気の力をまたずしてはその力を発揮することが出来ない。心肺を通して入り来る天地間の精気と消化器を通して入り来る天地間の精気が後天の原気である。この後天の原気を人間の体に取り入れるところを三焦というのである。
一、天地間の精気(酸素)は心肺を通して人間の体に取り入れられる。これを宗気という。上焦の作用である。
二、天地間の精気(蛋白質、含水炭素等)は、消化器(就中、胃、十二指腸、膵臓、脾臓、肝臓)を通して、人間の体に取り入れられる。これを営気という。中焦の作用である。
三、天地間の精気(脂肪)は小腸の乳ビ管を通して人間の体に取り入れられる。これを衛気という。下焦の作用である。
この三つの働きに「三焦なる尊号」が与えられている。三焦こそは実に先天の原気を運転活動せしむる「原気の別使」であり、宗、営、衛の三気を取り入れるの門である。
この三気は五臓六腑をはじめ全身の機能の原動力となる。焦は熱である。三焦とは実に人体に於ける三つの熱源の謂である。三つのエネルギー発生源を三焦という。天地間の精気即ちエネルギーが、この三焦を通して人間の体内に入り先天の原気即ち生くる力と相まって、ここに人間の生命活動を生み出しているのである。而して、原気とは、この先天後天のニ原気の総称である。
この原気こそが、人間を生かすの力でありまた病を治す力である。薬や治療はこの力の補助調節をなすに過ぎない。真の治療は、それ故に、この原気を充たしめて、いよいよその力を大ならしめるものでなくてはならぬ。(太極治療とはこれをいう。)生命の力が旺盛となれば、病気など癒そうと思わなくてもひとりでに癒えてゆくものである。故に、徒に病気をのみ癒さんとつとむるの愚をやめて、先ず三焦の調節をはかるべきである。』
長くなりましたが、東洋医学の根幹と言ってもよい知見だと思われる。素晴らしい。
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