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三崚堂ブログ

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側湾症

ある患者さんからメールにてこんな質問がありました。

『うちの姪が中1なんですが、学校の健康診断で「側湾症」の疑いがあるとの診断が出たので病院に行ったら「軽度だから様子を見ましょう。1年後くらいに来てください」って言われたんですって。これって、重度になるとコルセットとかで矯正したりするんですよね?軽度の時に、整体とかやるのって効果あるんですかね?』

以下返答

『成長期の女の子、特に痩せ型の子は側湾症になりやすい傾向があります。
一番の原因は利き手の使い過ぎです。さらに体の使い方に左右差がある場合に起こります。
これは、成長期の骨の成長速度と筋肉の成長速度に差があることに起因します。骨の成長速度が早すぎる為に筋肉がブレーキをかけてしまうんです。特に負荷をかけている筋肉は収縮力が強いため、より強くブレーキをかけてしまいます。これがバランスを崩しブレーキの弱い方がより伸びて曲がってしまいます。痩せ型に多いのは全体的に筋力が弱いため差が出やすいためです。
重い鞄をいつも同じ方にぶら下げる、利き手で過剰に字を書くような勉強をするなどが原因になります。また、吹奏楽部に所属する子に多いようです。やはり重い楽器を片側に担ぎ片側の腕を動かし(反対側は支えるだけ)さらに肋骨を動かす肺呼吸を過剰に行なうためバランス差が顕著になるそうです。
大人になってからでは骨格が固定してしまうので、治せないことはないけれど難しくなると思われます。成長期のうちに手を打つべきでしょう。
バランスを崩している生活習慣を正して、負荷の掛かっている筋肉をほぐして筋緊張の左右バランスを整えてあげるだけでも効果があると思います。』

最近、我が家の娘が膝に成長痛を訴えるようになった。側湾症のリスクを負うのはまだ先のはなしだが、背骨の成長も気をつけて見守っていきたいと思う。

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2007年3月、満を持して治療院を開業しました。

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