転園決まる

この一年、ナオとガクは別々の保育園に通園していた。

二園掛け持ちだとお迎え時間が逼迫し、お迎え担当の妻は育児休暇が明けてもフルタイム勤務に復帰できずにいた。

一年を通して申請をしてきたが『空きなし』で叶わなかった転園が、この春、ナオの移籍で決着した。

子供に与える精神的なストレスを考えると、ナオの環境を変えるよりはガクのそれを変える方が良いのだろうが、ガク園の保育環境を見てしまうとナオ園の物足りなさが気になって仕方がなくなってしまった。

お姉とナオで7年生活してきた中で感じてきた、ひと言で言えば『手狭さ』。

雨が降ると不便な、玄関から離れた場所にある駐輪場。
雨の日、混雑時に入り切れない玄関。
猫の額ほどの園庭とそこで行われる運動会。
会場が手狭で、父兄を学年毎に入れ替えながら発表させる学芸会 etc…。

一方のガク園は全てに於いて真逆。

ガク園を知らなければ家から近いナオ園で、不満を抱きながらも通い続けたのだろうが、より良い環境に転じたくなる気持ちはどうしようもない。



3月はナオへの説得期間。
保育士さんとの関係や友達関係も出来上がっているので、かなり抵抗されること必至。

子供の適応能力を信じ、転園に踏み切ります。