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三崚堂ブログ

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たまには

最近はもっばら育児参加日記になってたが、久しぶりに治療のはなしを。



他院で骨格矯正を受けてから呼吸が苦しくなるような背中の痛みが出たと言い、頸椎コルセットを付けて来院した方がいた。

この方は再来院の方で、鍼で何とかならないかとの相談だった。

実はこの方、後縦靭帯骨化症を患っており、頸椎を手術したことがある。
この疾病を簡単に説明すると、頚から腰まで積み重なっている背骨全体を繋いでいる靭帯のひとつが骨の様に固くなってしまったものである。

そんな既往のある患者さんに骨格矯正をしてはいけないのは素人でも判りそうなものだが、それをしてしまう施術者がいることにまず驚いた。


前回来院した時から背面全体が硬いなとは思っていたが、より一層硬くなっていてこれにも驚かされた。
5番(0.24mm)の鍼(→けっこう太い方)ですらなかなか刺入できないほどの硬さで、指圧ではまずほぐれないだろう。

この硬さを見てみても骨格矯正には不向きで、急激に伸展された軟部組織を痛める恐れがある。
何を狙っての骨格矯正だったのか未だに解らない。


局所の治療を一週間ほど続けると硬さは緩み、柔らかさが出てきたが痛みは残ると言う。

その後、経絡的な治療を加える事で快方へ向かった。



局所治療と経絡治療のそれぞれの仕様と効果がハッキリして得るものがあったと同時に、骨格矯正の危険性も再確認した。

施術を受ける方も信用できる施術家を選んで下さいね。
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2007年3月、満を持して治療院を開業しました。

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